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探索7日目

フェリューギフ・A・ルトルクアフという男(長い名前だ)からは、肉だんごを草の葉で包んだものを貰った。
20代後半から40前くらいのどれであっても納得しそうな槍使いの青年(名前は未だに覚えていない)からは、東国の穀物を茹でて押し固めたものを貰った。
どちらも男性なのに、やたらと小器用に料理を作っていた。同行者達からの評判もまずまず
のようだった。
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探索6日目

曇天続きだった遺跡外、地下へと続く階段付近は珍しく温かく、修道院跡に集う同行者たちの表情も心なしか解れていた。
冬季には貴重な陽光が差し、湧き水の音もどこか寒さが軽減されている。
術士の少年と痩身の槍使い(そういえば双方名前を失念している。支障はないが)が今日は温かいですねと穏やかに言い合っていた。

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探索5日目

丘陵地帯の空気を吸い込むと、鼻の奧にツンとしたものを感じた。
おそらくは青々と茂っていたのだろう草地は、殆どが枯れ草となっている。
冬の到来だ。この島は故郷と比べるとかなり温暖な気候だが、やはり冬はやってくる。
この鼻の奧に感じるのは、その兆候だ。
これに気付かないで秋から冬への準備を怠ると、大抵みんな風邪をひいてしまう。

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探索4日目

懐中時計を手の甲に固定し、媒体となる素材をそっと押し込む。
途端にそれは塵と化し、宙に浮いたエネルギーは対象に吸い込まれた。
一見何の変化も無いが、確実にその力は武具に宿っていた。

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探索3日目

面倒なことになった。
この地に私を知る者などいないと思っていた。

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探索2日目

彼らの本拠地は、丘の上の修道院跡にあった。
彼らとは言うが、私も含まれる。すっかり忘れてしまいそうになる。
元は宗教施設だったそれを、改築して使っているようで、ここが彼ら―――もとい我々が地上に戻ったときに寝起きする場所だった。

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探索1日目

Valkoinen Kuolema!

         Valkoinen Kuolema!
                    Valkoinen Kuolema!


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